将棋の藤井聡太名人遂にというか予想通り八大タイトル獲得達成しましたね。
藤井名人の強さは以前から凄いと思っているのですが一つ不思議に思う事があります。
私は将棋に関しては中学時代に一時期凝った時期があった程度の知識なのですが
これだけNET等が普及し、将棋に関する情報が共有されている現代社会において
何故、藤井名人がここまで抜きん出た強さを維持できるのだろうかという事です。
私が生まれる以前に大山康晴十五世名人が当時は最大5個だったタイトルを長期間
保持し続けた事はございますが、この頃はNETどころかコピーすら普及してなかった時代
ですので新聞や雑誌以外で棋譜(将棋の指手順)を入手するのも将棋連盟にでも出向いて
手書きで写す事ぐらいしか手段がなかったでしょうから、こういった現象が起きるのも
理解できますがこれだけNETやコンピューターソフトが普及した現代において
何故こういった現象が起きてるのでしょうね。
先程の大山康晴十五世名人は約20年の間名人のタイトルを保持した後、私の幼少期に
タイトル戦で敗れ名人を失陥するのですが、その後15年近く経過した私の高校時代に
名人のタイトルの挑戦者に名乗りをあげたり、69歳で亡くなる数ヶ月前まで
自分よりも40歳年下の谷川浩司十七世名人他と名人戦の挑戦者を争ったりしたりと
まさに化け物の様な強さを誇った方でした。
20年以上前に私の好きだったライターが「大山がいかに強いかは大山が名人でいた約20年よりも
名人から陥落した後の10〜20年で皆知る事となった。」というような事を書かれていた事を
記憶しているのですが、まさにその通りで大山先生が亡くなって30年が経過しましたが
その30年間で大山先生を知る人達は彼がいかに強かったかを更に知る事になったと思います。
大山先生以降の時代を担った実力者である、中原誠、米長邦雄、谷川浩司、羽生善治といった
方達は皆、50代前半に名人への挑戦を争うA級リーグから陥落してその後はたいした戦績を
残していないのですから(羽生先生はまだ可能性ありますけどね)・・・
気が早すぎると言われると思いますが私は藤井八冠がどういった50代、60代を
迎えるのかという事に非常に興味があります。
最も、その時まで私がこの世にいるかどうかわかりませんが・・・
というか生きててもその状況がどんなものか認知する能力がない可能性が高いですね。